クラゲだけど、海ではなく淡水の池に生息する。でも、毎年同じ池に現れるとは限らない――。そんな神出鬼没の生物マミズクラゲを、神戸市立須磨海浜水族園の職員が、同市西区のため池で採集した。30日までの予定で水族園で展示している。 ◆須磨水族園 水族園によると、マミズクラゲは戦後、中国大陸から日本に広まったとみられる帰化生物で、傘の直径は2センチ程度。 毎年8月下旬から9月ごろにかけてため池などで発生するが、クラゲになってからの寿命は数週間で、すぐに姿を消してしまう。また、これまで全く現れなかった池に突然大発生することがある一方、翌年から全く現れなくなることもあり、採集が難しいという。 こうした神出鬼没ぶりは、クラゲに育つ前の「ポリプ」と呼ばれる段階で鳥の体にくっついて池から池に移動したり、逆に、池の中で雌雄のバランスが崩れて繁殖できなくなったりすることが原因だと考えられるが、詳しくは分か