これから冬のあいだもずっとそうだけれど、太陽の位置が低くなるとともに、落葉樹が葉を落として、光が地面まで届きやすくなると、街の光と影の作る模様が気になりだす。葉を落とした樹影がどこかの壁に毛細血管のようなゆらゆらとした線を繋いだ影になっていたり、並ぶ戸建ての家々の霧妻屋根などが三角形のギザギザ模様を舗装された路地に落としている。そういう光景が晩秋から冬を越えて初春までの季節の街歩きの醍醐味というのか、いや私的なことかもしれないな・・・カメラを向けてしまう好きな光景だ。この街に引っ越してきて30年以上の時間が流れて、その間に一度も引っ越していないから、家からたとえば駅までの道は一通りではなく、二つ三つ四つ・・・どこを曲がればここに出るというような応用編のように気まぐれで組み立てられるが、それでも、昨日の午前、人と自転車が国道の交差点を三角形にショートカットする近道を歩いていたら、さらにその小