国の省庁や、企業などから情報を盗み出すコンピューターウイルスの被害が相次ぐなか、独立行政法人の情報通信研究機構は、ウイルスを実際に動かして、その弱点などを調べる国内で初めての実験施設を、石川県に設置することになりました。 情報通信研究機構が石川県能美市に100億円をかけて作る実験施設には、国の省庁や企業の通信ネットワークが再現され、実際にウイルスを動かして調べることができます。 そして、ウイルスがどのように情報を盗み出し、どこに送ろうとしていたかなどを調べ、被害を防ぐためのセキュリティー対策ソフトの開発などに役立てるということです。 情報通信研究機構によりますと、こうしたウイルスは、最近ではメールで送りつけられることが多く、情報を盗み出したあとは消えてしまうことがあるため、こうした施設を設けることで詳細な動きを調べることができるということです。こうした実験施設が設置されるのは国内では初めて