科学技術振興機構(JST)と慶應義塾大学(慶應大)は7月11日、遠隔地に細やかな触感や存在感を伝えられる「テレイグジスタンス」技術を用いた、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)やセンサで構成された利用者(マスター)用のコックピットと、アバターロボット(スレーブ)からなるシステム「(改良型)TELESAR V」を開発することに成功したと発表した(画像1・2)。装着者に布と紙の感触の違いまで伝えられるシステムは、世界でも初めてだという。 成果は、慶應大 大学院メディアデザイン研究科の舘暲(たち・すすむ)特任教授らの研究グループによるもの。研究は、JST課題達成型基礎研究の一環として行われた。今回開発された「TELESAR V」は、世界最高峰のCGとインタラクティブ技術の祭典「SIGGRAPH2012」のEmerging Technologies部門に採択され、現地時間2012年8月5日よりロサ