標準規格の文書なら無償で入手できそうですが、実際は標準化を担う組織などによって事情が異なります。近年、代表的な標準規格の文書は無償提供されるケースが増えつつあるようです。ここではネットワーク分野で広く採用されている「ITU勧告」「IEEE 802標準」「RFC」を例に紹介します。 「ITU勧告」はITU(国際電気通信連合)で決められる標準規格です。ネットワークに関する標準化は、電気通信標準化部門(ITU-T)が進めます。かつてのITU-Tでは標準規格の文書は参加メンバーしか見られませんでしたが、今は正式な勧告として承認された後なら誰でも無償でインターネットからダウンロードして閲覧できます。 「IEEE 802標準」はIEEE(米国電気電子技術者協会)の802委員会によって決められるネットワークに関する標準です。IEEE 802標準の規格の文書は、策定直後は有償で、半年から1年後には無償で誰