養老サイダー 養老サイダー(ようろうサイダー)とは、かつて岐阜県養老郡養老町に存在したサイダー(地サイダー)、および製造元の養老サイダー株式会社のこと。明治時代から昭和時代前期にかけて西日本で人気が高く、昭和初期には東日本の三ツ矢サイダーと双璧を成していた。 養老サイダーは通常の大手清涼飲料水メーカーの製造するサイダーより、味に深みがあったという。この理由は大きく3点が考えられる。 養老の滝(水がお酒になった親孝行の「養老孝子伝説」など故事がある。この地を行幸した元正天皇は「醴泉は、美泉なり。もって老を養うべし。蓋し水の精なればなり。天下に大赦して、霊亀三年を改め養老元年と成すべし」との詔を出し「養老」に改元したという)で有名な名水菊水泉の水を直接取水し、その水を使用している。この水は通常の鉱泉水とは成分に違いがあり、カルシウムとマグネシウムとナトリウムの比率が10:5:1という硬水に近い