中学生のころ「ノアだけはガチ」というネットスラングが仲間内で流行した。 中学生だからプロレス見るのすきだし、取っ組み合いというか、プロレスもどきをやるのもすきだった連中だ。 仲間内にしか通じない冗談で「ノアだけはガチ」と突発的に言い合い、笑い合うようになった。 たしかプロレスのゲームかストリートファイター的なゲームをやりながら、勝ったり必殺技を決めたりした瞬間、突如叫んでみんなの笑いを誘った。 その内「ノアだけは八百」とふざけて言う奴が現れた。これもまた爆笑。 鈴木君はそんななか一歩進んで「ガチだけはノア」から「ガチだけはガチ」「八百だけはガチ」という新手の改変ネタで仲間内の爆笑を誘った。 ノアを使用しないところに新味があった。鈴木君はグループの時の人になった。 しかしこれが鈴木君の限界だった。 岡崎君がある日「ヤチだけはガオ」という、文字をシャッフルした新語を完璧なタイミングで投下した。