西川公也農林水産相は17日、自身の政党支部が、砂糖の業界団体「精糖工業会」の関連企業からの寄付100万円を返金したことを明らかにした。砂糖はコメや牛・豚肉などと並び、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉で、政府が関税撤廃の対象外にするよう求める「重要5項目」の一つ。寄付は日本のTPP交渉初参加の直前にあり、西川氏は当時、自民党TPP対策委員長だった。 西川氏は17日の閣議後の記者会見で「違法性はないが、大臣の職責に鑑み、いささかも疑問を持たれないよう、今朝一番で返金した」と述べた。 政治資金収支報告書によると、西川氏が代表を務める「自民党栃木県第2選挙区支部」は2013年7月17日、精糖工業会が運営するビル管理会社「精糖工業会館」(東京都千代田区)から100万円の寄付を受けた。同23日には、日本がマレーシアでのTPP交渉に初参加している。工業会館の社長は工業会の会長が兼ねており、事務所も同