カキの身を殻から取り出す人たち=15日午前6時59分、宮城県女川町、日吉健吾撮影カキの身を殻から取り出す人たち=15日午前7時28分、宮城県女川町、日吉健吾撮影 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県女川町尾浦で15日、生食用カキの出荷が始まった。 今年5月に処理場が完成し、むき身にしたカキの出荷は震災後初めて。殻むきをする地元の人たちが午前5時から作業を始め、ふっくらしたカキの身を慣れた手さばきで次々と取り出した。14日に水揚げした約200キロのカキを処理した。 祖父の代からカキ養殖を営む小松吉城さん(39)は「やっとやっと。今まで待った」。地区の漁師たちは震災後すぐに処理場の再建へ動いたが、各地で復興工事が進むため業者の手配がつかず遅れたという。 関連リンク特集:東日本大震災最新トップニュース