「あへん法」などで栽培が禁止されているケシの駆除が茨城県内各地で続いている。東海村では5月、村道沿いで違法なアツミゲシが見つかった。県は自生する「違法ケシ」の開花時期に合わせ駆除活動を展開しているが、繁殖力は強く、駆除が追い付いていないのが実情だ。 あへん法で栽培が禁止されているのは一重や八重の花を咲かせる「ソムニフェルム種」と呼ばれるケシと、「セティゲルム種」のアツミゲシ。麻薬及び向精神薬取締法ではハカマオニゲシの栽培が禁じられている。いずれも麻薬の原料となるモルヒネやテバインを含有している。 県薬務課によると、県内で2023年度に確認、駆除された違法ケシは133カ所で9675本。今年5月8日には東海村に住む男児(5)が村道沿いに咲くアツミゲシを発見し、県が86本を駆除。同県坂東市では同16日に八重咲きのソムニフェルム種のケシ約160本が見つかり、県が同日中に全て刈り取った。 県は4月下