森は生きている。街は生きている。関内も生きている。いや、生き返ろうとしている。ついこないだまで、関内の街を歩くのは生きているのか死んでいるのかわからないゾンビみたいな連中ばかりだった。ゾンビそのものだった。ゾンビたちはコンビニやスーパー、ファストフード店でものを食べないので街の経済は死んだ。森は生きているのに社会、関内は死んだ。 死んだ関内にビルが建つ。ビルというのは、非常に高くて、大きな建物だ。アパートよりもだいたい大きい。少なくともおれが住んでいるアパートよりも大きい。アパートより大きい建物がビルだということになる。関内に建つビルは、ビルの中でも大きいビルで、ビルにしても大きすぎると話題になった。街の中を、高所作業用の立体機動装置付きで歩く調査兵団が歩くようになった。関内はにぎわった。これからは横浜開港、欧米列強に学ばなければいけないという機運も高まり、大学もできた。外国人も死ぬので外
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