2015年に63歳で亡くなった野沢温泉村の内科医、大口秀利さんが生前に趣味で大量に収集してきた陶磁器などの骨董(こっとう)品を展示する「野沢温泉陶磁器ギャラリー」(豊郷)がオープンし、第1弾となる企画展「油壺と吉向(きっこう)焼」が26日まで開かれている。秀利さんが開業した「大口内科」の1階部分を村が全面改修。貴重な品が数多くある秀利さんのコレクションが散逸しないように村教委がギャラリーを管理し、観光資源に生かす。 1952(昭和27)年に村で生まれた秀利さんは飯山市の飯山北高校(現飯山高校)を卒業後、徳島県の徳島大学医学部に入学。高知県の病院で働いた後、村に戻り開業した。 2000年ごろから収集を始め、県内の古美術店やインターネットで購入を重ねた。妻の充恵さん(67)によると、集めた品々は約千点にも上るという。 ギャラリーは展示スペースや休憩場所などを設け、約140平方メートル。平日は閉