24日午前0時20分ごろ、宮崎市沖の日向灘を航行中のシエラレオネ船籍のタグボート(481トン)から「ワイヤが切れ、えい航していたしゅんせつ船が流された」と第10管区海上保安本部(鹿児島市)に無線通報があった。しゅんせつ船(5910トン)は無人のまま漂流し、午前8時45分ごろ、景勝地「鬼の洗濯板」として知られる同市折生迫の海岸に座礁した。けが人や油の流出などはない。 当時、海は高さ約4メートルの波で荒れており、宮崎海保は回航計画に無理がなかったかなどを調べる。船の撤去の見通しは立っていない。タグボートの乗組員はインドネシア人ら計10人。22日朝、徳山下松港(山口県)を出港し中国・台州へ向かう途中だった。【石田宗久】