Published 2019/05/20 18:22 (JST) Updated 2020/01/16 18:40 (JST) 教員としての力量を評価するのに、順位付けしランク分けをする相対評価の原理はなじむのか。昨年度から大阪市で始まった、競争原理を取り入れた教員の新人事評価制度を巡って今、制度の信頼性が揺らぎかねない問題が起きている。 市立東淀工業高校(大阪市淀川区)の40代男性教諭が、「授業力」の査定につながる生徒対象の授業アンケートのデータを管理職に勝手に書き換えられ、低い評価を付けられたとして、今年4月に市に公益通報したのだ。 教諭は同時に市教育委員会にも「恣意的な評価であり、正当性はなく無効」として苦情を申し立てた。市教委は「調査する」としている。教育現場で波紋を広げていきそうなこの問題。何が起きているのか。 (共同通信=大阪社会部・真下周) ▽「スケープゴートに」 3月下旬、