ブックマーク / jun-jun1965.hatenablog.com (7)

  • SFは「新しい」のか? - jun-jun1965の日記

    川口則弘さんの『直木賞物語』(バジリコ)が届き、真ん中へんから読んでいたら、半村良がSFで受賞できず、外野から「新しいものを理解できないのは古い人間だから石川達三のように選考委員を辞めるべきだ」という声があったと書いてあった。 まあ直木賞おなじみの話だが、果たして「SF」というのは「新しい」のであろうか。古典文学を見ると、むしろそっちのほうがSF的だというのは、文学について知る者には常識であろう。まあ近代科学を用いているかどうかは別として、奈良時代の役行者が後代に出現したりする。つまり近代小説というのは、そういうのを否定してできたリアリズム小説なので、そっちのほうが新しいのである。 講談社文庫に『ポオのSF』というのがあって、あれに「メッツェルの将棋さし」が入っていたかどうか忘れたが、機械が人間と将棋をするという趣向で、最後は、機械の中に人間がいた、という暴露がある。だが今では機械は将棋

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    Utasinai 2014/01/16
  • 『サイゾー』の村上春樹批判 - jun-jun1965の日記

    枡野浩一さんのブログが参照されていて、安原顕による生原稿流出に関する村上春樹の文章を批判したものである。 http://masuno-tanka.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_3b3f.html#more 『サイゾー』では、それをもって安原の人格まで批判するのは、とあり、私も追認している。確かに枡野さんはそういうことも書いているのだが、私は、安原による春樹作品への批判を無効にしようとしている、というところが重要だと思い、そう言ったはずなのだが、記事ではそこが「人格批判」のほうへシフトしていた。 安原の人格に対しては私も批判がある(高田里恵子の『文学部における病い』のbk1の書評で、芳賀徹を芳賀檀の息子と書く事実誤認を、私に指摘されて削除したのに、芳賀先生の悪口だけ残っていて、しかしこのに芳賀徹は出てこないのだから無意味だと言っているのに直さないb

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    Utasinai 2013/06/04
  • 「女犯2」のまとめ - jun-jun1965の日記

    バクシーシ山下のアダルトビデオ「女犯2」は、トラウマになる。しかしまとめサイトなどないようなので、まず時系列にして、注釈を加えることにした。 1990年9月「女犯2」リリース 1991年10月6日 「自主講座の仲間」というグループがこのビデオを問題視し、「AVビデオ『女犯2』を考える」という催しを行い、バクシーシ山下を呼ぶ。会員では若槻世都子の名が出ている(足立)。 その後、「V&R」は、飯島あつ子が、強姦の演技について承諾した様子を撮影したビデオの提出を拒否する。 1992年 足立倫行が著書『アダルトな人びと』(講談社)でこの件を取り上げるが、むしろバクシーシに好意的。(のち文庫化) 同年、「AV人権ネットワーク」がバクシーシを糾弾し、その性被害に遭った者相手のホットラインを二日間設けるが、連絡はなし。 この間、石坂啓が「東京新聞」でバクシーシを非難したとバクシーシ著にあるが、確認できず

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    Utasinai 2010/02/16
  • 大河ドラマに革命が起きた - jun-jun1965の日記

    うーんまた坂龍馬かよと思っていたら驚いた。『坂の上の雲』もそうだったが、NHKに何が起きたのか。この20年「江戸ブーム」で、それ以前の、厳しい身分制社会、貧農史観は過剰に見直されてしまって、インテリでさえ「お江戸でござる」的にみんな明るく楽しく生きていたみたいな江戸幻想を抱いている人がおり、大河ドラマもその例に漏れず、お姫さまが下級武士デートしたり、家臣のが信長の前へしゃしゃり出たりとえらいことになっていたが、ガラリ変わって、下級武士の貧しく汚い生活をきちんと再現しているではないか。これだこれだ、これが当の徳川時代だ、俺が言いたかったのはこれなんだ、これで「江戸幻想」も吹き飛ぶぜと随喜したぜよ。 上士が下士を切り捨て御免でお咎めなしなんて、ありえないと思うが、シナリオは手だれだ。あるいは、たいてい大河ドラマに出てくる女はみなきれいきれいなお化粧をしていたのが、あの寺島しのぶの砥粉で

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    Utasinai 2010/01/04
  • ですから - jun-jun1965の日記

    http://d.hatena.ne.jp/kanimaster/ 「危ないですから」に違和感があるのは「形容詞+です」の問題ではなくて、「ですから」の使い方ではあるまいか。 「あなたは美しいですから、好きです」 「犬は人間よりずっと寿命が短いですから、かわいがってあげないと」 いずれも違和感がある。日語を学んだ韓国人が、よくこの「ですから」をおかしな風に使う。 「あなたももう係長なんですから、しっかりして下さいな」 これだとおかしくない。だがこれは形容詞ではない。 「寿命が短いんですから…」 とすると、ぐっと違和感が減る。というか、これで正しい。「ん」が入っただけである。かといって「危ないんですから」とやっても余計変になるだけだ。 「危険」を使わず「危ない」を使って自然にするには、どうするか。 「危ないですので」にしたらどうか。かなり自然になるのではないか。 「私は貧しいですから、かけ

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    Utasinai 2009/10/23
  • 浜田寿美男について - jun-jun1965の日記

    ヘーゲル君が、浜田寿美男がどうとか言っていたので、調べてみた。名前は確か人間学アカデミーの講師として聞いたことがあったが、発達心理学者、元花園大教授、現奈良女子大教授。 著書多数。中には甲山事件など冤罪に関するもの、私とは何かみたいな哲学系のもの、「こども学」系のものあり。 なお「子供」という表記は左翼の間では「お供の供」として忌避されておりために「子ども」が一般的だが、筋金入り左翼は「こども」と全ひらがならしい。 来の「心理学」はあくまで理系の科学で、東大の心理学ではこれをやっている。しかしいわゆる半ば社会運動左翼系の子供心理学は、左翼の巣窟教育学部でやっている。なお阪大には教育学部はない。 むろんこの浜田というのは、社会運動家である。 そして端的に言うと、「自然科学においては決着がついているもの、ないしは着々と研究が深化しつつある現象について、それは納得がいかん、とかいって哲学的にア

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    Utasinai 2009/08/14
  • ■ - jun-jun1965の日記

    各新聞、村上春樹擁護派の連中が大活躍で書評しているが、小野正嗣の能天気なまでの礼賛ぶりには驚いた。それなら君ももう少し読まれる小説を書いたらどうかねと言いたくなるが、まあどうでもいい。 「週刊朝日」でいつの間にか連載が始まっていた東浩紀が、新作はおなじみの世界と言いつつ、内田ジュのごとくに村上春樹は正当に評価されていない、と言い、しかし売れるものだから無視するしかなかったと、またいい加減なことを書いている。村上春樹を批判しようとしても、マスコミが載せてくれない。とはいえ私は徹底批判しているのであって、そういう虚偽を垂れ流すのはやめてもらいたいものである。まあ、ポストモダンというのは、嘘をついてもいい思想らしいがね。 http://d.hatena.ne.jp/hazuma/20090617/1245167190 なんか東が答えている。もっとも私の名前は出さないという河野多恵子的姑息さを伴っ

    ■ - jun-jun1965の日記
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    Utasinai 2009/06/17
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