原題:In film nist 監督:ジャファル・パナヒ/モジタバ・ミルタマスブ この「映画」には、どんな作品にも必ずかかるオープニングロゴが出てこない。 いきなり、ひとりの男が朝食を取っている姿が映し出される。家族は実家に帰って、今はひとりらしい。食事をしながらiphoneで電話している。男はなにかひらめいたらしく、電話先の相手に家へ来るように言う。実家からの妻からの伝言。昼間から男はひとり、何をするでもなくペットのイグアナに餌をあげたりしている。カメラで弁護士との電話。彼は禁固6年、映画製作禁止20年の刑が言い渡されているらしい。減刑できるように交渉しているが、芳しくはないようだ。弁護士は「国際的な声」だけではどうにもならない、「国内の声」が重要な「圧力」になるとしているが、男は「仲間を巻き添えにはしたくない」とそれを固辞する。 そう、男は映画監督。しかも「白い風船」で映画監督デビュー
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