リモートアクセスVPNにIPsecが使われない理由 IPsecは遠隔の拠点間を接続するLAN間接続VPNでは一般的に用いられるプロトコルだ。多くのVPNルータやファイアウォールがサポートしており、もはやLAN間接続においては定番というくらい普及している。一方で、IPsecは外出先のノートPCなどを社内LANに安全に接続させるリモートアクセスVPNではあまり用いられない。 その理由はいくつかある。まずリモートアクセスVPNの場合、VPNの処理はリモート接続する各クライアントPC側でも行なわなければならない。IPsecの場合、これを実現するためのクライアントソフトを別途導入する必要がある。また、IPsecでは接続相手の認証を行なうためにIPアドレスを固定するのが一般的だ※3。しかし、外出先や自宅などで利用する場合、IPアドレスは接続のたびに、動的に割り当てられることが多いので、IPsecは使い
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