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ブックマーク / tsujimotter.hatenablog.com (5)

  • エルキースによるオイラー予想の反例:2682440^4 + 15365639^4 + 18796760^4 = 20615673^4 - tsujimotterのノートブック

    こちらの記事は今日投稿された下記の動画に関して、さらに深い解説をする記事となっています。www.youtube.com よろしければ、こちらの動画も合わせてご覧ください! フェルマーの最終定理の のケース に自然数解が存在しないことは、オイラーによって証明されていました。 オイラー自身は、この式の指数と変数の個数を1個ずつ増やした にも、同様に解がないことを予想しました(1769年)。以降もずっと指数と変数を増やして行っても同様に解がないと予想していたようです。割と自然な発想ですよね。 一見すると式 には自然数解がなさそうなので、長い間解がないと信じられていました。 ところが、1966年にレオン・J・ランダーとトーマス・R・パーキンによって、式 の解が発見されたのです: この発見によってオイラー予想は間違っていることが示されたわけです。 次がそのランダーとパーキンの論文なのですが、1ページ

    エルキースによるオイラー予想の反例:2682440^4 + 15365639^4 + 18796760^4 = 20615673^4 - tsujimotterのノートブック
    Vorspiel
    Vorspiel 2022/11/04
  • 「π>3.05を凄すぎる方法で証明」を整数論的に考える - tsujimotterのノートブック

    「」を示す問題が2003年の東大入試で出題されました。これは有名なのでみなさん良くご存じかと思いますが、一方で以下の動画のような解法はご存知でしょうか? www.youtube.com たいへん面白い解法なので、まずは一度ご覧いただきたいです。動画の解説もとても丁寧です。今回の記事はこの動画の内容を前提としてお話したいと思います。 動画の概要欄にもリンクが載っていますが、Yahoo知恵袋の以下の質問の「その他の回答」に載っていた回答が元ネタだそうです。 detail.chiebukuro.yahoo.co.jp 元ネタの人はどうやって発見したんでしょうね。いやー不思議です。 今回私が考えたいのは、いったいどうしてこんな解法が存在するのであろうかということです。登場するパラメータが絶妙なバランスで構成されていて、このような解法が存在すること自体が非自明です。 今回はその背景にある理屈を整数論

    「π>3.05を凄すぎる方法で証明」を整数論的に考える - tsujimotterのノートブック
    Vorspiel
    Vorspiel 2021/04/21
  • 保型形式(モジュラー形式)を勉強するとこんなにも楽しい(導入編) - tsujimotterのノートブック

    保型形式 という数学用語を聞いたことはあるでしょうか? 数学好きの方の中には、フェルマーの最終定理の証明で楕円曲線と保型形式が役に立った、という話を聞いたことがある方もいるでしょう。 私が保型形式に出会ったのは、数学ガール「フェルマーの最終定理」というでした。 このの最終章では、保型形式の具体例を計算して、楕円曲線と保型形式の深い関係について、その入口の部分を体感できます。このを読んで「なんだか面白そう」と思った方も多いのではないかと思います。私もその一人です。 数学ガール/フェルマーの最終定理 (数学ガールシリーズ 2) 作者:結城 浩SBクリエイティブAmazon 一方で、さわりの部分だけでは物足りない、もっと保型形式のその先を勉強してみたい、と思う方も多いのではないかと思います。 今回の記事は、そんな「あなた」のための記事です。 この記事を通して詳しく解説しますが、保型形式とは

    保型形式(モジュラー形式)を勉強するとこんなにも楽しい(導入編) - tsujimotterのノートブック
    Vorspiel
    Vorspiel 2021/03/17
  • カタラン予想とマチンの公式 - tsujimotterのノートブック

    カタラン予想は、次のような有名な数論の予想です。 を満たす正の整数 の組は に限る. 「予想」とはいっても、実はもう既に解決されている問題です。 カタラン予想は、2002年にミハイレスクという数学者によって解決されました。このことについては、以前のブログ記事でも紹介したことがありました。 参考: tsujimotter.hatenablog.com さて、今日お話したいのは カタラン予想に「円周率の公式」が関係している というお話です。円周率の公式に「マチンの公式」と呼ばれるものがあり、マチンの公式に関連する研究成果が、カタラン予想の部分的な問題の解決に貢献しているというのです。非常に興味深いお話なので、このブログの読者にも気に入ってもらえるのではないかと思います。 実は、今回のテーマについては、1月27日に開催の「関西日曜数学 友の会」というイベントで、Tomohiro Yamada さ

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    Vorspiel
    Vorspiel 2019/09/05
  • 「月を入力すると日を返す多項式」と中国剰余定理 - tsujimotterのノートブック

    「月を入力すると日を返す多項式」の話が、Twitterのタイムライン上で話題になりました。 togetter.com どんな話題かというと、多項式 を以下のように定義したとき この に を代入すると、 となり、月を入力すると日を返す多項式になっています!すごい! こんな多項式をいったいどうやって求めるんだろうかと、気になったかたはいるんじゃないかと思います。 これについては 中国剰余定理 が使えるということを、Iwao KIMURA ( @iwaokimura ) さんが、以下のツイートで教えてくださいました。 月を入力すると日を返す多項式.中国の剰余定理のいい例ですね.sagemathだとコマンド一発. pic.twitter.com/F15nosE2ia— Iwao KIMURA (@iwaokimura) 2018年10月21日 中国剰余定理は私の好きな定理の一つですが、このような応

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    Vorspiel
    Vorspiel 2018/10/24
    なるほど。多項式環でもこの定理が使えるのか、ってところで目から鱗
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