静岡県沖地震で路面が崩落した東名高速道路の牧之原サービスエリア付近(静岡県牧之原市)は、盛り土を施した、地盤の弱い場所だったことが、牧之原市災害対策本部の話でわかった。 同対策本部によると、現場は、道路が建設される以前は谷になっていて、路面の高さまで土を入れたといい、今回の地震で、脆弱(ぜいじゃく)な盛り土部分が崩落した格好だ。同市では、「地盤の弱い場所はまだある。あらかじめ斜面にコンクリートのくさびを打ち込むなど、補強が必要だったのではないか」と指摘する。 これについて、中日本高速道路は、「地盤の元の状態などは把握していない」としている。 ◇ 最大で幅約3メートルにわたって大量の土砂が崩れ落ちた現場では、11日午後2時から、土砂の流出によるさらなる崩落を食い止めるため、鉄板(縦約10メートル、横約2メートル)を打ち込む作業が始まった。クレーンが出動。道路に平行に壁を作るように、むき出しに