鎮静器に入れられ、じっと動かない犬=徳島県神山町、角野写す犬と猫を中に入れ、トラックの荷台に積み込まれる鎮静器=徳島県神山町、角野写す鎮静器を積んで火葬施設に向かって出発するトラック=徳島県神山町、角野写す 徳島県と奈良市が、飼い主に捨てられた犬や猫を、火葬施設まで運ぶトラック内で殺処分している。犬や猫を集める施設での殺処分が住民に受け入れてもらえないために考えついた苦肉の策だという。 徳島県神山町の山あいにある県動物愛護管理センターには、県内6カ所の保健所から捨て犬や捨て猫が集められる。犬や猫は鎮静器(ちんせいき)と呼ばれる金属製の箱(縦横1.2メートル、奥行き1.5メートル)に入れられ、8トントラックの荷台で運ばれる。運転席のボタンを押すと、鎮静器内に二酸化炭素が充満する仕組みだ。センターを出て約1時間後、県西部の火葬施設に着く頃、犬や猫は動かなくなっている。 こうした処分を始め