印刷 東京都品川区のトンネル工事現場から鋼製の橋桁などを盗んだとして、荏原署は、川崎市幸区南幸町1丁目、土木作業員井上公市容疑者(51)を窃盗容疑で逮捕し、19日発表した。井上容疑者はこの工事現場で働いたことがあり、「未払いの給与が鉄骨の現物支給になった」とうそを言って金属くず業者に買い取らせ、現場から運ばせたという。 同署によると、井上容疑者は6月13日と同26日の2回、品川区豊町2丁目のトンネル工事現場に都が保管していた鋼製橋桁9本(計約60トン)を含む72トン分の鉄骨など約500点(計3600万円相当)を運搬業者らに運び出させて盗んだ疑いがある。「借金がたくさんあり、金に困ってやった」と認めているという。 都や同署によると、橋桁は架け替え用で、長さ約約29メートル、幅約5.6メートル。9分割にして保管されていた。同署によると、井上容疑者の虚偽の説明を信じた大田区の金属くず業者が