ローマ(CNN) ローマ法王ベネディクト16世(84)はクリスマスイブの24日夜、バチカンのサンピエトロ大聖堂で恒例の深夜ミサを行い、派手なイルミネーションに代表されるクリスマスの「商業化」を改めて批判した。 法王は即位後7回目となるミサに、車輪付きの台座から信者らに手を振りながら登場。「クリスマスは今や商業化した行事となっている。きらびやかな光が、我々に謙虚さをもたらす神の神秘を覆い隠してしまう」と懸念を示した。「表面的な輝き」の奥にある「真実の喜び、真実の光」を見いだすべきだと強調し、理性のおごりや物質的なこだわりを捨て、謙虚に聖夜を祝おうと呼び掛けた。 大聖堂とその前の広場には数千人の信者らが集まった。広場ではこの日、キリスト生誕の場面を表現した高さ約7メートル、幅約25メートルの大型模型が公開された。 法王は例年と同様、25日にバチカンと世界へ向けたクリスマスのメッセージを読み上げ