女性向けエッセイコーナーの、美しくなるための本を手に取ると、必ずと言っていいほど書いてある言葉があります。 「自分に自信を持ちなさい」 「自分を好きになりなさい」 私にとって、それらの言葉は不可解な呪文のようでした。自分に自信が持てないから美しくなりたいと思っているのに、「まず最初に自信を持て」と言われても、ニワトリがいないのに「まず最初に卵を手に入れろ」と言われているみたいでした。 いまの自分が嫌いで、いまの自分は美しくなくて、もう少しだけでいいから素敵になれれば、外見も中身も「変われる」かもしれないと思う。「自分を好き」になれるかもしれないと思う。なのにアドバイスはまず「自信を持て」。 いったいどうすれば、嫌いな自分の中から「自信」なんていうものがわいてくるのでしょう? 私は高校生の頃、スーパーモデルに憧れていました。当時はスーパーモデルブームで、シンディ・クロフォード、クラウディア・