ゲームやアニメの世界では、いまやヒロインが一人だなんてことはありえないくらいにマルチマルチ化している。 たった一人のキャラクターの魅力で、多くのユーザーを惹きつけることがそれだけ難しい世の中になったということだ。 その流れは何も二次元に限った話ではなく、実在する人間によって編成されるアイドルだってグループ化が当然だ。 さらに言えばこれはヒロインに限った話ではない。 戦隊モノのヒーローも回を追うごとに人数が増えていく一方だし、ロックシンガーもダンサーも当たり前のようにユニット化していきている。 視聴者には、登場人物一人一人に主役級の憧れをもつ自由が許されているはずだ。 なのに、ドラマの世界だけは一向に主役とヒロインという構図が崩れる様子がない。 サブキャラに魅力ある女優が起用されることはあっても、ヒロインのストーリーのために消化されていく流れに変りはない。 せっかくそうした個性的な登場人物に