【赤坂英一・赤ペン!】今季、広島が4連覇を逃したら「あの3連戦がポイントになった」と言われるだろう。先週9~11日、昨季19勝6敗とカモだったヤクルトに本拠地で3連敗。しかも、第2戦で延長10回、1イニング12失点を喫する記録的な大惨敗だった。 もっとも、勝ったヤクルトに「してやったり」と胸を張る者はいない。小川監督はこう言った。「あの3連戦では広島の投手陣がよくなかった。とくに第3戦は(岡田、矢崎らが)四球、四球で全然、歯止めが利かなかったからね。野球をやるのは選手。ああなったら、ベンチ(首脳陣)としてはどうしようもないよ」 昨年広島からヤクルトに移籍した石井琢打撃、河田外野守備走塁コーチも「いまはカープの状態がよくないから」と口を揃える。「いまはシーズンが始まったばかり」(小川監督)とあって、この程度でいい気になってはいられないのだろう。 しかし、広島のほうは危機感いっぱい。チームの内