自分の考えの確認も含めて、渡邉先生の名士重視を念頭において三国志の流れを簡単にまとめてみます。 誤りがありましたら指摘していただければと思います。 後漢(東漢)成立 前漢(西漢)から王莽が簒奪し、新を興すも、現実離れした理想・回顧主義的な政治を行ったため、赤眉の乱を招き一代で滅んだ。 その後、中国を統一したのは南陽の豪族で前漢の皇統に連なる光武帝劉秀だった。 光武帝は王莽のような簒奪者を再び出さないよう、前漢から引き継いだ官吏任用システム「郷挙里選」に強く儒教を絡めることとした。 すなわち、「孝廉」という、父母への孝行や物事への廉正な態度を評価する項目を特に重視するようにした。 つまり、勉学に通じるといったことよりも、儒教に即した「日ごろの行いが良いこと」を重視して官吏を任用していた。 地元豪族が推挙した者が採用されるパターンが多いため、選出されるのは主に地方の豪族の子弟であり、官途を開か