選挙無効の結論に、訴訟の対象となった衆院選広島1、2区の候補者や有権者からは驚きや戸惑い、賛否の声が上がった。 広島1区から選出された岸田文雄外相は記者団に「厳粛に受け止めなければならない」と語った。広島2区で返り咲いた自民の平口洋氏(64)は、東京都内の自民党本部で秘書から判決を知らされた。「驚いた。違憲状態は早く是正すべきだが、選挙無効にまで裁判所が踏み込むべきなのか、首をかしげる。議論を尽くすべきだ」 次点で平口氏に敗れた民主前職の松本大輔氏(41)は事務所を通じ、「非常に厳しい判決。司法の判断を重く受け止めるとともに、今後の行方を見守りたい」とコメントを出した。同じ2区で、維新から新顔で立候補した辻康裕氏(44)は大阪市内を電車で移動中に判決を知った。「今までにない判決で、ただ、ただ驚いている。訴訟はおそらく最高裁までいくだろう」と行方を見守る構えだ。 続きを読むこの記事の続き