◎ 捏造の歴史を解明する意義 ◎ 【欠代の天皇・現代の皇族に関する問題など】 ① 「継体天皇」という名〈継体〉の意味は? 本日〔2013年2月11日:建国記念の日〕の『朝日新聞』朝刊を開くと,17面(東京本社)に「(文化の扉 歴史編)王朝交代あった? 継体天皇 担がれた傍系の王族」という解説記事が出ている。ともかくその本文を紹介する。 1) 天皇の系譜/継体天皇の生涯 同じ皇統が続くとされる日本の天皇家である。しかし,古代史研究者の間でその出自に疑問符がつけられる人物がいる。第26代の継体(けいたい)天皇だ。はたして,その真偽は・・・。継体天皇は450年ごろ,近江国高島郷三尾野(現在の滋賀県高島市)で,彦主人王(ひこうしおう)の息子として生まれたとされる。成長後,母親の出身地である越前国(福井県)を治めていたともいわれるが,506年に武烈天皇が逝去すると,適当な後継者がいなかったため,畿内