ソーシャルゲーム市場が急速に伸びるなか、これまでコンソールゲームを作ってきた大手ゲームメーカーも、国内ゲーム市場の低迷から、生き残りをかけてソーシャルゲームに取り組み出している。そこで連載第2回目は、「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」など大作シリーズでおなじみ、日本を代表するゲームメーカーであるスクウェア・エニックスのプロデューサーである安藤武博氏にソーシャルゲームへの取り組みを聞いた。旧エニックスでの各種家庭用ゲーム開発を経て、同社ではいち早くスマートフォンアプリ、ソーシャルゲーム開発に取り組み、現在も中核となってプロジェクトを牽引(けんいん)する安藤氏が見る、ソーシャルゲームの現状と今後の展開は? ――最近のソーシャルゲームの隆盛をコンソールゲームに関わる人はどう見ていますか? 安藤武博氏(以下、安藤):「僕はそうは思いませんが、まずコンソールゲームばかり遊んでいる人は嫌が