<外国人が犯罪を犯したときに登場するのが司法通訳。「税金の無駄遣い」とのたまう者もいれば、「警察の犬」と中傷する同胞もいるが、日本の役に立っている重要な仕事だ> JR大塚駅近くの繁華街で10月末、ネパール人のグループと別の外国人グループによる乱闘事件があった。ネパール人2人がけがをし、外国人グループは逃亡。警察は傷害事件として捜査しているという。 おそらく、次は司法通訳の出番だ。といってもこの司法通訳、日本の皆さんにはなじみが薄いかもしれない。 司法通訳とは何か。 外国人の多くは、罪を犯したり容疑をかけられたりした場合、取り調べに対応できるだけの日本語力を持ち合わせていない。そこで司法通訳だ。 警察署、検察庁、裁判所はもちろん、弁護側にも需要があり、必要な言語の通訳を依頼する。民事裁判でも同様だ。 そんな司法通訳の現場で、最近特に需要が高いのがベトナム語である。2019年にはベトナム人によ