携帯電話会社大手4社の中で、唯一銀行を保有していなかったNTTドコモ。だが、住信SBIネット銀行を連結子会社にする予定であると発表。念願の銀行保有に向けて大きく前進した。しかし、その買収には住信SBIネット銀行の利用者から不満の声が上がっている。NTTドコモには難しいかじ取りが求められる。 NTTドコモが買収で念願の銀行参入へ 携帯電話会社は経済圏ビジネスに注力している。その重要なピースの1つが金融及び決済の事業である。この点について、NTTドコモは以前から出遅れが指摘されていた。「dカード」や「d払い」など決済事業には強みを持つが、金融関連の事業は保有していなかったためだ。 そこでNTTドコモは、金融関連事業を相次いで買収している。2024年にマネックス証券とオリックス・クレジットを子会社化。オリックス・クレジットについては2025年に名称をドコモ・ファイナンスに変更した。しかし金融の中
