原材料価格の値上がりや人手不足による人件費の上昇などを受けて、今月から、食用油やかつお節など暮らしに身近な食品のほか、外食産業で値上げの動きが相次ぎます。 食用油については、「日清オイリオグループ」と「Jーオイルミルズ」、「昭和産業」の大手3社が今月2日の出荷分から、家庭向けで1キログラム当たり20円以上、飲食店向けなどの業務用の一斗缶で300円以上値上げするとしています。原料の菜種の価格が不作で値上がりしたことや国内の物流コストの上昇が主な要因で、3社はそれぞれ、ことし2度目の値上げとなります。 「かつお節」では大手の「にんべん」が、業務用と家庭用ともに今月2日から10%から25%程度、値上げします。海外でカツオの需要が伸びていることに加え、国内の主な産地の不漁でかつおの取引価格が値上がりしているのが要因で、「ヤマキ」や「マルトモ」などほかのメーカーも先月までに値上げを実施しています。