『となりの801ちゃん』(小島アジコ/宙出版)、『腐女子彼女。』(ぺんたぶ/エンターブレイン)などのブログ書籍の影響か、今年は「腐女子」が一大ブームとなった。だが、「オタク」「アキバ系」という言葉が、一部の大手メディアによってネガティブなイメージ(ex.キモイ、臭い、など)を振りまかれてしまうことも多いように、「腐女子」もまた、「普通の女性」から逸脱した存在として、興味本位でメディアに取り上げられがちだ。 こんな現状に、「腐女子のことをよく知りもしない人たちに、おもしろおかしく扱われるのは、本人たちにとっては当然快くない」とクギを刺すのは、ボーイズラブの殿堂・リブレ出版(旧ビブロス)で、コミック&エッセイ本『腐女子の品格』を制作中の、『腐女子の品格』制作委員会・楠瀬さんだ。長年にわたり、腐女子文化の担い手として第一線を走ってきた同社は、「腐女子のみんなが、腐女子であることを楽しむための本を