大林組は産業用ロボットを活用した、3Dプリンタを開発。特殊なモルタル材料をで中空構造のブロックを製造し、さらにそれを利用してアーチ状のブリッジの製作に成功した。 大林組は特殊なセメント系材料を用いて、型枠を使わずに建築物や土木構造物の部材をさまざまな形状で自動製造できる3Dプリンタを開発したと発表した。さらにこの3Dプリンタを使って中空の曲面形状のモルタルブロックを複製製造し、これらを組み合わせたアーチ状のブリッジを製作することにも成功した。 近年、石膏(せっこう)や樹脂などを“インク”としてさまざまな物を積層造形する、3Dプリンタの利用が広がっている。現時点で建設業界では、建築物の模型製作などに使われる程度だが、将来、建築物や土木構造物への適用も期待されている。特にこれまでセメント系材料で製造する場合に多くの時間と労力を要した、曲面や中空など、さまざまな形状の部材を自在に製造できれば、大