今回は、ミドルパルス(10~500HZ程度)に設定した場合の便利な使い方を説明します。 ミドルパルスは、主に薄板の溶接に使います。 薄板の溶接は、電流が高すぎるとすぐに溶け落ちてしまいますし、低い電流にするとなかなか溶けず、入熱がかかり過ぎてひずみの原因となります。 ですが、パルスを使うと、パルス電流で瞬間的に溶かした溶融プールをベース電流で冷やして凝固させる事ができるので、溶け落ちの防止に役立ちます。(パルス電流で瞬時に溶かした溶融プールは、一定電流で溶かした溶融プールよりも溶け込みの深さが浅い為です。) また、周波数を上げていくと、アークの直進性が増して薄板のシビアなねらい位置に対応でき、溶融プールが振動し始めるので高速でトーチの移動ができ、ひずみの原因である入熱のかかり過ぎを防止できます。 現在市販されているTIG溶接機のほとんどにパルス機能が搭載されています(一部のポータブル機やサ
2015年03月30日 1980年代の半ば頃よりサイリスタ電源から急速にインバータ機に移行した。その背景には1980年アークロボット元年としてロボット普及が進行したことと重なる。 インバータ式の主な仕様は以下の通りです。 ①トランス一次側で制御し、商用交流 → 直流とし、それら直流から高周波交流を作り出している。次に高周波交流はトランス、ダイオードを介して直流に変換。 ②電圧調整は高速高周波の波形制御による ③トランスが小形で軽い。直流リアクトルも小形。 ④制御回数は40,000回/秒と高速制御可能(図A016-01参照) ▲ 図016-01 (図をクリックすると拡大表示します) つぎにインバータ制御の特長についてその第1は 高速応答が可能なことです。1次側高周波交流を作り出すトランジスタインバータの周波数を20kHzとするとトランス二次側ではダイオードにより 40kHzとなり1秒間の制御
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