社会人落語日本一決定戦の会場でロボット落語「時そば」を披露する「ワカマル」=24日午後、大阪府池田市(渡守麻衣撮影) ロボットですが一席−。第2回「社会人落語日本一決定戦」が開かれた大阪府池田市の会場で24日、三菱重工業製のロボット「wakamaru(ワカマル)」が古典落語「時うどん」を披露、こっけい話を愛らしく演じた。 ソフトウエア開発会社「イーガー」と大阪大が共同で行っている実証実験の一環。ワカマルは、平田オリザさん作の演劇に出演した経験はあるが、落語の口演は初めて。同社によると、落語は声としぐさで複数のキャラクターを表現しなければならず、プログラムづくりに苦労したという。 羽織をまとい、ゆったりとした動きと合成音声で演じたワカマル。塩辛いうどんの汁に「さびてまうで」などと、ロボットならではのギャグも交えて笑わせた。