文/後藤和智(同人サークル「後藤和智事務所OffLine」代表) 「ゆとり世代」とは誰か 4月、年度が替わり、大学や専門学校、高校などを卒業した多くの若い世代が、会社などの組織の中に「新人」として入ってきました。さて、いまの若い世代を象徴する言葉として、「ゆとり世代」というのがあります。そして、この言葉は、大概ネガティブなニュアンスで使われます。 2004年には、既に『週刊現代』(2004年7月10日号)が「今年の新入社員は”ゆとり教育バカ”で~す」という記事を掲載し、客観的な根拠なく《近年の新入社員、ことに今年の新入社員は、確実に出来が悪いはずなのである》(p.244)と書いています。 この手の記事が頻出するのは2007~2009年頃で、「「最近の新入社員は~」で済まない変化が起きている」(「「ゆとり社員」で職場崩壊」『AERA』2008年5月19日号、要旨)、「いつの時代も若者は「新し
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