「投げられた石にとって、落ちて行くのは悪でなく、昇って行くのが善でもない」 ストア派のマルクス・アウレリウスが記した、この言葉は、WTCの壁面に吸い込まれていった、アメリカン航空の機影をうまく表現している。 転移と想像的同化から遠い人々、同化を生み出す無知と貧困、羨望と敵意の世代間連鎖から解放された人々には、彼の言葉は、今日すでに平凡である。 世界を連続性の観点、とぎれない因果関係の網目として見る仕方は、ストア派の始祖、紀元前三世紀のキティオンのゼノンによって準備された。この考え、あるいは感情は、ソクラテス/プラトンの真理/善の構造と根本的に対立する。 連続性の観点は、人間をそこに含めることを前提する。人間は自然の連鎖の中に、欲動と表象という経路を通じて、自然と同様の必然性として埋め込まれる。つまり人間は表象・言語を介在して自然に従属する動物として客体化される。 だが、人間は動物に同化し、