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荻野昌弘(関西学院大学) 社会学冬の時代 第2次世界大戦を挟んだ1920年代から50年代(政治的には第3共和政から第4共和政にかけて)にかけてのフランス。それは社会学にとって「冬の時代」だった。その理由のひとつとして、この間、社会学が大学制度のなかで、ほとんど居場所をみつけることができなかった点が挙げられる(社会学が制度的に陽の目を見るようになるのは、第5共和政(1958年)に入ってからのことである)。社会学は、単に制度的に不遇であっただけでない。当時の知識人の多くは、社会学という学問に対して高い評価を与えてはいなかった。デュルケーム亡きあと(デュルケームは1917年没)、特に1930年代に入ると、社会学の外部からデュルケームに対する批判が寄せられ(たとえば、『番犬』におけるポール・ニサン)、それに伴うように、デュルケーム学派は分裂し、学派の勢力も衰えていった。このような状況は、大戦直後も
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