「真の実力(曖昧な定義だが・・・)」が5倍というわけではなく、「時価総額という指標で図るゲーム」の中での実力が5倍ということ。同じような事業をやっていても、よりフリーキャッシュフローが出やすいのような戦略を取り、資本効率を高めるような財務リストラクチャリングをやっていかないと、時価総額では圧倒的な差がつき続ける。 米国ではこれを指標に20年くらい経営されてきたのだが、わが国では企業経営者が本気で株主利益を考え始めたのは、ほんの数年。だから、新しい「株主利益を最大化する」というルールのもとでの経営が定着するまでは「下駄をはかせる」必要があると考える。 岩瀬さんの"三角合併解禁に反対"というエントリーを読んだ。企業の「時価総額」というのは、「資本効率がいかに高いか」というゲームのルールに基づいた企業価値の尺度であり、同じような規模で、同じような事業を営み、同じような価値をお客様に提供し、同じく