石破茂地方創生相は20日、宮崎市で講演し、「地方創生で、希望があれば霞が関から20~40代前半の若くて知恵のある人を出す」と述べ、人口減対策や地域活性化に取り組む地方自治体に中央省庁の職員を出向させ、支援する考えを示した。 石破氏は「知恵と熱意のあるところには国は全面的に応える。国と地方が一緒になって初めて地方は再生する」と語った。13日の金沢市内の講演でも「人も出し、お金の支援もする。だが、やる気も知恵もないところはごめんなさいだ」と述べており、自治体の自発的な取り組みを求めている。(菊地直己)
くにゃりと曲がった柱や屋根に、カボチャのお化けの置物やコウモリのレリーフ――。魔法の国から飛び出したような建物群が、静岡県浜松市東区半田山3丁目のバス通り沿いに完成し、話題を呼んでいる。周囲は店舗やマンションが並ぶ、ごく普通の住宅街。異色の光景に、前を通る人たちが不思議そうに目を向けている。 「メルヘンの世界みたい」。近くの浜松医科大に通う医学部看護学科1年の佐藤美月さん(19)は建物を見上げる。同級生の小木咲魅(さきみ)さん(18)も「いったい何ができるのか友達同士で話題だった」と話す。 設計施工した「ぬくもり工房」(浜松市西区)の佐々木茂良社長(56)によると、建物の正体は「魔女の館」をイメージしたアパート。間取りや広さは非公開だが、4戸分の部屋があるという。2月に着工した建物は7月に完成し、いまは外装の仕上げ中だ。「住む人だけでなく、前を通る人にも夢の世界を楽しんでほしい」といい、年
【木村和規】てっぺんに手洗い器がついた男性用小便器が昨年12月、エコプロダクツ大賞エコサービス部門の優秀賞を受賞した。西日本高速道路会社と衛生陶器大手TOTOの共同開発。手洗い水を便器の洗浄に再利用する節水機能が評価された。 一般の小便器は洗浄に水1~2リットルを使うが、手洗いつきは15%ほど少ない。2012年11月から大分自動車道の山田サービスエリア(SA)、13年4月から名神高速の大津SAで導入。見た目の面白さもあり、ネットで「アイデアに感動した」と話題になった。 西日本高速は、各地で手洗いつきを増やす考えだ。便器の更新時に検討する。「洗面台が減り、トイレをゆったりつくれるかも」(広報)という。
30億円余りの競馬の払戻金を申告せず、約5億7千万円を脱税したとして、所得税法違反罪に問われた元会社員の男性被告(39)=大阪市=の判決が23日、大阪地裁であった。西田真基裁判長は懲役2カ月執行猶予2年(求刑懲役1年)を言い渡した。 被告は着順の予想ができる市販ソフトを独自に改良し、日本中央競馬会(JRA)がインターネット上で運営するサイトで大量の馬券を購入。2007〜09年に計約28億7千万円を投じて30億円余りの払戻金を受け、約1億4千万円の利益を出した。被告は馬券購入に関する税務申告を一切していなかった。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら
関連トピックススティーブ・ジョブズアップルアプリを開発した角南萌さん角南さんが作ったアプリの画面。発表の内容ごとに、あらかじめ時間配分を決めておく角南さんが作ったアプリの画面。円形のタイマーで時間経過が分かる 【岡雄一郎】13歳の作ったスマートフォン向けアプリが人気だ。全国の中高生から167作品が寄せられた9月末の「アプリ甲子園」で優勝し、インターネットで配信するために必要な米アップル社の審査もクリアした。ダウンロード件数は3週間で約3千件に上っている。 アプリは、東京都内のアメリカンスクールに通う角南(すなみ)萌さん(13)=東京都新宿区=が作った「見えるプレゼンタイマー」。研究や事業内容などを人前で発表する際、時間を有効に使えるようにするのが目的だ。 「動機の紹介(1分)」「研究内容(3分)」「今後の課題(2分)」などと発表の中身と時間配分をあらかじめ入力しておき、発表開始と同時
関連トピックスTwitterドバイ伊藤穣一氏 米紙ニューヨーク・タイムズは21日、マサチューセッツ工科大(MIT)メディアラボ所長の伊藤穣一氏(46)ら2人が取締役に就任した、と発表した。同紙発行人のアーサー・サルツバーガー会長は選任の理由について「伊藤氏は世界的にデジタルの革新者と思想的リーダーとして知られている」と声明を発表。「我々がデジタルへの変革を続けるなか、不可欠な経験をもたらしてくれる」と述べた。 伊藤氏は早くからインターネット関連のベンチャー企業や投資を手がけ、ツイッター社などへのアドバイザーとしても知られる。2011年9月にネットやデジタルの最先端技術を研究するMITメディアラボの所長に就任し、著作権改革に取り組む国際的NPOのクリエイティブ・コモンズ会長なども務めている。(ニューヨーク=中井大助) 関連記事〈ロイター〉レディー・ガガが香水を今夏発売、ツイッターで写真公
損保の勢力図一変 3グループ決算、首位交代2010年5月21日1時46分 決算発表するMS&ADホールディングスの梅村孝義常務(左)ら幹部=20日、東京都中央区 損保大手3グループの比較 損保大手3グループの収益の推移 4月から3グループに集約された損害保険大手が20日、そろって2010年3月期の連結決算を発表した。損保事業の売り上げトップが交代するなど業界の勢力図は変わった。だが、効率を良くしたり、サービスを充実させたりするのはこれから。保険契約者も恩恵を受けられるようにするのが課題だ。 ■業績は苦戦、統合効果まだ先 「業界トップになった意義は大きい」。MS&ADホールディングスの梅村孝義常務執行役員は20日の記者会見でこう語った。 合併で4月に誕生したMS&ADとNKSJホールディングスは、企業の売上高にあたる「正味収入保険料」でみると、長年首位を守ってきた東京海上ホールディングスを抜
印刷 関連トピックス原子力発電所東京電力 手延べそうめんの全国ブランド「揖保乃糸(いぼのいと)」の生産業者らでつくる兵庫県手延素麺(そうめん)協同組合が、東京電力福島第一原発事故を受け、めんを屋外で乾燥させる工程の「門(かど)干し」を自粛している。組合は「品質に問題はないが、風評被害や消費者の安心を考慮した」と説明している。 組合によると、揖保乃糸は約470業者が年間約2万トンを生産しており、手延べそうめんでは生産量全国一。近年は屋内乾燥が増えているが、約100業者が門干しで乾燥させているという。 しかし、組合は原発事故後に門干しの自粛を決め、今秋も継続している。放射性物質や線量の測定はしていないが、組合の長谷川邦男営業部長は「自粛解除は状況を見ながら判断する。屋内乾燥でも品質に影響はない」と話している。
印刷 マイコプラズマ肺炎の患者数の推移 若い世代に多い「マイコプラズマ肺炎」の患者が全国的に増えている。特に愛知県で急増し、ここ数週間の患者数は全国平均を3倍近く上回る。国がまとめた1医療機関あたりの患者数は、夏ごろから急に増え、10月以降ここ数年にない数に上っている。 マイコプラズマ肺炎は細菌による感染症でワクチンはない。せきや接触でうつり、潜伏期間は2〜3週間。幼児や小学生、若者に患者が多い。乾いたせきから始まり、発熱や頭痛、だるさの症状がある。重症になると、中耳炎や脳炎などの合併症を起こす。 国立感染症研究所が、全国約500カ所の医療機関から報告された患者数をまとめたところ、1医療機関あたりの患者数が6月から0.6〜0.7人に増えた。これは例年の流行期(10月中旬から春先)の患者数に当たる。10月に入ると、過去10年間では初めて「1人」を超えた。 特に愛知県の場合、6月ごろか
印刷 「アメーバピグ」の中にある浅草を意識した仮想の空間。会員間で会話が交わされている=サイバーエージェント提供「アメーバピグ」の中にある金閣寺を意識した仮想の空間。会員間で会話が交わされている=サイバーエージェント提供 インターネット上で人気の会員制交流サイト「アメーバピグ」で、未成年による不正アクセスが相次いでいる。愛知県警は今年、不正アクセス禁止法違反の疑いで小中学生8人を摘発。放置すればネット犯罪の低年齢化を招くとして、県警は19日、サイトを運営する「サイバーエージェント」(東京都)に、未成年向けの対策を講じるよう要請したと発表した。 発表によると、8人はサイバーエージェントのサーバーに、アメーバピグの他の会員のパスワードを使って不正にアクセスした疑いがあり、今年2月から9月にかけ書類送検されたり、児童相談所に通告されたりした。アメーバピグ内で、他人のキャラクターを勝手に操るな
印刷 関連トピックス原子力発電所東京電力放射性雲の二つの流れ 東京電力福島第一原発事故で飛散した放射性物質について、文部科学省による12都県分の汚染マップが公表された。関東地方では、栃木、群馬の北部、茨城南部などで比較的、汚染度が高い地域がある一方で、東京、神奈川の首都汚染はごく一部にとどまった。この違いには天候や風向きが深くかかわっていた。 朝日新聞の集計では、被曝(ひばく)線量が年1ミリシーベルト以上の地域は約1万3千平方キロ(日本の面積の約3%)に及ぶ。福島県が約8千平方キロと大半で、群馬、栃木両県で計約3800平方キロになる。群馬と栃木の汚染地域を土壌の放射性セシウム蓄積量で見ると、北部の山間部が多い。宇都宮市、前橋市、高崎市など、人口の多い南部は比較的少なめだ。 山沢弘実・名古屋大教授(環境放射能)は、放射性物質が集まる放射性プルーム(放射性雲)によって主に二つの経路で汚染
印刷 会見する国際原子力機関(IAEA)調査団のメンバー=14日午後、東京都千代田区、金子淳撮影 日本政府の求めで除染の進め方について助言するため来日中の国際原子力機関(IAEA、本部ウィーン)の調査団が14日、除染で過剰な対応を避けるよう求める報告書をまとめた。そのうえで森林や線量の低い場所での全面的な除染は時間や費用の面で効率が低いとした。 環境省の基本方針案は、事故による放射性物質の飛散で追加される被曝(ひばく)線量が年1ミリシーベルト以上の地域を国の責任で除染するとしている。しかし、1ミリシーベルト以上とすると対象は広範囲にわたるため、他の除染作業への人繰りに支障が生じたり、除去土壌がさらに多くなったりすると指摘する関係者もいるほか、兆円単位の費用も課題となっている。 報告書に強制力はないが、調査団は日本政府の要請。細野豪志環境相は記者団に「基本方針は変えないが、地域での具体
印刷 関連トピックス日立製作所 日立製作所は一度に従来の4倍となる16個の値をやりとりする高速光通信方式について、市販の半導体レーザーを光源に使って送受信に成功した。同方式で課題だったノイズを消す際に起きる信号のずれを防ぐ回路を送信側に設けた。この「16値方式」で毎秒80ギガビットの信号を320キロメートル伝送する実験を行い、データの品質を損なわずに受信できることを確認した。他の大容量化技術と組み合わせれば同400ギガビットでの通信が可能で、2016年ごろの実用化が見込まれる。 16値方式の光通信は光源に複雑な構造の専用レーザーを使って伝送できた報告はあるが、量産されている市販の半導体レーザーで送受信したのは初めてだという。300キロメートル以上伝送できると都市間の長距離通信が可能になる。クラウドコンピューティングの普及などで通信量が急増する中で低コストに大容量通信網を築ける。 市販
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