太陽光の熱を朝日から夕陽まで回収し効率よく発電 -熱電併給システムを考案、2013年夏に試作機で検証- 環境に負荷をかけない再生可能エネルギーが注目されています。しかし、風力発電やソーラーパネル発電にも課題があります。最大の課題は必要な時に必要な電力を供給できるかどうか。どちらも天候の成り行き次第という不安定さを抱えています。安定した供給を可能とするための蓄電装置も開発が進んでいますが、まだまだ高価です。また、ソーラーパネルの材料には重金属が使われているため、廃棄が難しいという問題もあります。 こうした問題を一挙に解決するため、太陽光熱を利用する発電・熱供給システムを理研の研究者が考案しました。仕組みはいたってシンプル。太陽光の熱を効率良く集め、タンクの水を温めて蓄熱し、必要な時にこの熱を取り出して発電と給湯を行うというもの。太陽が出ている時は、朝日から夕陽までどの角度からの太陽光も回収で