2002年、日本のサッカーは歴史的な年を迎えた。韓国との共同開催ではあったものの、FIFAワールドカップ(W杯)が日本で開催され、日本中が1カ月間にわたってサッカーの素晴らしさに酔ったのだ。 Jリーグも息を吹き返した。W杯に向け、サッカーの話題が盛り上がるなか、ファンが再びスタジアムに足を向けるようになった。 Jリーグの初代事務局長、広報室長、理事、常務理事などの立場で12年3月までリーグ運営に当たってきた佐々木一樹さんに聞く「Jリーグ20年の裏面史」第6回は「変化の時代」。 1997年に1試合平均の観客動員数が1万131人にまで落ち込み、少し持ち直したものの00年まで1万1000人台が続いたJ1リーグ戦の観客数。しかし01年に1万6548人へと急上昇する。フィリップ・トルシエ監督率いる日本代表が急成長し、この年のFIFAコンフェデレーションズカップ(日本と韓国の共同開催)で準優勝。W