10日の鳥栖戦に敗れてJ2降格が決まり、スタンドへ頭を下げる磐田イレブンやクラブ幹部=ベアスタ 黄金期からクラブを支える磐田の関係者は、4年前、当時の経営幹部が言い放った一言が忘れられない。「トップチームの強化に貢献しない下部組織になぜ金を掛けるんだ」―。その年、クラブの未来を支える磐田ジュニアユースの選手募集が取りやめになった。翌年には募集を再開したが、今もその事実はチームの現状を憂う人たちの語り草になっている。 「クラブ幹部の発言とは思えなかった。われわれは地域貢献という役割も担っているのに…」 チーム強化は「育成」「補強」「スカウト」の3本柱で成り立つ。収入が伸び悩む中、多くのクラブは多額の移籍資金を要する補強などではなく、原石を見つけ、磨く「育成力」で勝負する道を探る。過去に柿谷らを輩出し、最近5年間でも自前のユースチームから日本代表山口ら11人をトップに昇格させたC大阪はその
岡山から一両編成の電車に揺られ、緑溢れるいくつかの谷を通り過ぎると、林野という小さな駅に辿り着く。駅からさらに車で少し移動し、山あいのスポーツ施設へ。そこでは小雨の中、岡山湯郷ベルの女子サッカー選手たちが練習に励んでいた。周囲は全くの静寂に包まれており、ただ選手たちのボールを呼ぶ声や、笑い声や叫び声だけが聞こえてくる。 早秋の夕暮れが迫ると、ピッチに残ったのは数人の選手のみとなり、彼女たちはセットプレーの練習に取り組み始めた。その中でも小柄な宮間あやの両足からは、ひときわ素晴らしいフリーキックが放たれていた。 私服姿の宮間と街中ですれ違ったとしても、彼女が世界女王であるなでしこジャパンのキャプテンだとは誰も気が付かないかもしれない。だが彼女が練習する姿を2時間ほど見ているだけでも、2年連続でアジア最高の女子選手に選ばれた理由がはっきりとうなずけるものだった。 「練習はすごく好きです。PKや
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