10月19日、武藤敏郎・大和総研理事長は、来年度予算の国債発行額が40数兆円に上り、税収を上回る可能性があるとした。写真は都内。8月撮影(2009年 ロイター) [東京 19日 ロイター] 武藤敏郎・大和総研理事長(前日銀副総裁)は19日、都内での景気討論会で、政府の2010年度予算編成作業について、現在の見通しでは国債発行額が40数兆円にのぼり、40兆円未満となりそうな税収を上回る可能性があるとした。 こうした状況は終戦直後以来のことで、政府は今後予算編成においてさらに歳出削減という課題を抱えていると指摘した。 武藤理事長は、来年度予算の要求額が92兆円程度まで削減されたとしても、現在の見通しでは「税収は40兆円を割り、国債発行は40数兆円に上るだろう。税収を上回るという状況は私の知る限り戦争直後の1946年度しかない」と指摘。「国債依存度も過去最高だった2004年度を数%上回る可能性が