鳩山首相もスタンフォードの博士課程では苦労されたと思いますから、アメリカの「テストの点数」には敏感かもしれません。というのも、A評価というのは試験やその他の要素を足して90%に達していないとダメという厳しい掟があり、しかもその成績はGPAという平均点の構成要素として一生ついて回るからです。さて、その鳩山首相が今回、国連総会での演説で「外交デビュー」を果たしました。演説は成功だったのですが、100点満点で採点するとどうでしょう? 90点以上のA評価ということにしても問題ないのですが、ここは辛口に88点の「Bプラス」評価ということにしておきましょう。 とにかく成功したということは間違いありません。「90年比25%削減」という数字をしっかり主張して国際協調を要請したこと、途上国にも理解を強く求めつつ支援策の枠組みを示したこと、12月のコペンハーゲン会議へ向けての意欲を示したこと、この3つのメッセ