2号機のガスジェット装置は試験機の飛行結果を踏まえて信頼性向上などの改善を図っていますが、基本的には試験機で開発したものを適用しています。ただ、2号機では強化型になり、2段モータやロケットの構造が試験機から変わったことで、ガスジェット装置に対する振動環境が一部厳しくなったため、これに耐えられるか追加の評価試験を行いました。 また、ガスジェット装置以外にもPBS(Post Boost Stage)の開発も担当しています。PBSとはロケットの最上段に搭載され、衛星の軌道投入精度を高めるための装置です。強化型では試験機に搭載されたPBSの能力をさらに向上させるための開発を行っています。ただ、2号機はPBSを搭載していませんので、日の目を見るのは3号機になります。ちなみに、PBSを搭載する形態を「オプション形態」、搭載しない形態を「基本形態」と呼びます。ですので、2号機は基本形態になります。 イプ