「争点なき選挙」と言われる今夏の参院選の台風の目になりそうなのが、山本太郎が結成した政治団体「れいわ新選組」だ。2億円超の寄付金を集め、10人の「当事者」「スペシャリスト」を候補者に担ぎ出した。山本が考える「争点」とは何か?を聞いた。 参院選公示の2日前、曇天を突くように、山本太郎は激しく叫んだ。 「消費税という罰金で、みなさんが金持ちや大企業の尻拭いをさせられてるのはおかしいでしょう!」 新宿駅西口に集まった約1000人の聴衆からは割れんばかりの拍手が巻き起こる。モニターを使った政策説明や質疑応答など工夫した手法をとる、れいわ新選組の街頭演説は目下、話題沸騰中だ。 4月から募っている寄付は、すでに2億円を超え、演説時には寄付希望者が列をなす。ALS患者や、重度の障がいのある女性、創価学会員など、インパクト抜群の候補者たちも話題をさらっており、れいわ新選組は、今夏の参院選における台風の目で