NASAのジェット推進研究所(JPL)は8月19日、木星の衛星エウロパの探査を目的に開発が進められている探査機「エウロパ・クリッパー」について、設計の最終フェーズに移行することが決定したと発表しました。今後は設計が完了し次第、いよいよ探査機の製造と試験が始まることになります。 エウロパをフライバイする「エウロパ・クリッパー」の想像図(2016年時点)■木星を周回しながらエウロパに40回以上接近して観測エウロパ・クリッパーのミッションでは、エウロパの内部構造や組成を知るための観測が実施されます。 探査機がエウロパそのものの周回軌道に入ることはありませんが、計画では木星の周回軌道を飛行しつつ、エウロパを合計45回に渡りフライバイ探査します。別の衛星であるガニメデやカリストの重力も利用して軌道を調整しつつ、最終的には高度25kmまでエウロパの表面に接近することになります。 搭載される観測機器には
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