金星の周回軌道投入に再挑戦する「あかつき」の想像図(Credit: ISAS/JAXA)金星周回軌道への投入に一度は失敗したものの、2015年12月の再挑戦で軌道への投入に成功した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の金星探査機「あかつき」。今回、あかつきなどを利用した観測によって金星の大気温度を広範囲に測定することで、金星大気の全球的な構造が初めて明らかになったとする研究成果が発表されました。 ■金星の大気は赤道よりも北極や南極のほうが不安定だった金星の大気安定度を示した概念図。赤道(左)よりも北極や南極(右)のほうが安定度が低く、上昇気流や下降気流が起こりやすい(Credit: 京都産業大学)安藤紘基氏(京都産業大学)らの研究チームは、探査機から地球に向けて送信される電波を利用する「電波掩蔽(でんぱえんぺい)観測」という手法を使い、これまで限られた場所の観測データしか得られていなかった金星
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